インターネット回線の種類は3つ

インターネット回線の種類

インターネット回線を導入する方法は、大きく分けて「光回線」「ポケットWi-Fi」「ホームルーター」の3種類です。

どのようにインターネットを使うのかを考慮して、自分にあったものを選びましょう。

光回線

光回線

「光回線」はインターネット回線のなかで最も一般的で、光ファイバーケーブルを利用してインターネット通信するサービスです。

通信設備を収容している局にある終端装置(OLT)からお住まいの部屋に設置される終端装置(ONU)まで有線接続するため、回線速度が速く、安定しています。

また、スマホなどのモバイルデータ通信と違い、毎月のデータ通信量に上限がありません
オンラインゲームや高画質な動画などを速度制限を気にせずに楽しめるでしょう。

光回線のデメリットとしては開通期間の長さがあげられます。

光回線を利用するためには開通工事が必要で、早ければ申し込んでから3週間程度、引越し繁忙期だと2ヶ月かかることも。
ですから、光回線の利用を検討している人は申し込みを早めにするようにしましょう。

 

 

回線速度重視なら「IPv4」より「IPv6」

IPv6

一般的な光回線は「IPv4」という通信回線を利用して通信しています。
ですが「IPv4」の通信回線は利用者が多く、夜間などの時間帯によっては渋滞を引き越し、通信速度が低下する場合があります。

そういった際に、おすすめなのが「IPv6」です。

「IPv6」は新しい通信回線なので、「IPv4」と比較して空いています。
利用者が少なく空いているため、混雑することが少なく、結果として快適にインターネットを利用できる訳です。

単純な通信速度だけではなく、「IPv6」に対応しているか、こちらも判断材料にするのがおすすめです。
具体的には「@nifty光」などの光回線は「IPv6」に対応しています。

 

光回線がおすすめな人

自宅用インターネット回線に、光回線がおすすめな人はこちら。

  • 通信速度にこだわりたい人
  • 毎月のデータ容量・速度制限を気にせずインターネットを使いたい人
  • 自宅メインでインターネットを使う人
  • 長期的な契約を考えている人
  • オンラインゲームをプレイする人

光回線は光ファイバーケーブルを通してデータの送受信を行うため、電波干渉などで速度が低下することがありません。

ポケットWi-Fiやホームルーターより通信速度が安定しているので、高画質な動画視聴やオンラインゲームなどでも快適に楽しめます。

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fi

「ポケットWi-Fi」は小型サイズのルーターを持ち運びながら使うことができます。
光回線と違って自宅と外出先両方でインターネットを利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。

開通工事も不要で、申し込みを済ませてポケットWi-Fiのルーターが届いたらすぐに利用できます。
※申し込みからルーター到着までの期間は数日程度。

光回線に比べて安い料金で使えるというのもポケットWi-Fiの魅力の一つです。
※光回線の相場:4,000円〜6,000円、ポケットWi-Fiの相場:3,000~4,000円程度

一方で「回線速度が不安定」「速度制限がある」といったデメリットもあります。

ポケットWi-Fiは無線でインターネット通信するので、有線の光回線と比較して回線速度が不安定です。
回線速度が重要なオンラインゲームなどで使う場合は注意しましょう。 また、スマホと同じように毎月のデータ通信量に上限を設けているサービスが多いです。

インターネットの使用頻度が高い人、高画質な動画をたくさん見る人は使い過ぎに気をつけましょう。
なお、最近はデータ通信量無制限のプランを提供しているサービスもあります。

ポケットWi-Fiがおすすめな人

自宅用インターネット回線に、ポケットWi-Fiがおすすめな人はこちら。

  • 工事不要のインターネット回線を使いたい人
  • 外出先でもインターネットを使う人
  • 一人暮らしをしている人
  • 通信速度を重視しない人
  • インターネットの利用頻度が多くない人

ポケットWi-Fiは工事不要なので、Wi-Fiルーターが届き次第すぐに利用できます。

Wi-Fiルーターは充電式になっているため、使う場所を選びません。

ただ、ほかのインターネット回線と比較して通信速度が不安定で、同時にWi-Fi接続できる機器数が少ないので、一人暮らしなど少人数での利用に向いています。

ホームルーター

ホームルーター

「ホームルーター」は大きめのルーターを自宅に設置してインターネット通信を行うサービスとなっています。

自宅にあるコンセントにルーターの電源ケーブルを挿すだけで利用できるため、開通工事は不要です。

「マンションの構造的に光回線の開通工事ができない」「開通工事が面倒」といった人にぴったりなサービスといえるでしょう。
※ルーターは申し込んでから数日で届きます。

ホームルーター は同時接続できる端末数の多さが魅力です。

ポケットWi-Fiの場合、同時接続数は10台程度ですが、ホームルーターは20台〜60台同時に接続できます。
家族みんなでインターネットを利用する家庭でも安心でしょう。

しかし、ポケットWi-Fiと同じように無線接続でインターネット通信を行うので、回線速度の安定性に欠けます

ホームルーターがおすすめな人

自宅用インターネット回線に、ホームルーターがおすすめな人はこちら。

  • 光回線の開通工事ができない人
  • 自宅メインでインターネットを使う人
  • インターネット接続する機器が多い人
  • ポケットWi-Fiより安定した通信速度を求めている人
  • 引っ越しする機会が多い人

光回線の工事ができないときはホームルーターがおすすめ。

同時にWi-Fi接続できる機器の数が多いため、家族みんなで共有して利用できます。

電源ケーブルを挿すだけで使えるので、引っ越しするときに光回線のような移転工事が発生しません。

そのため、引っ越しが多い人でも安心です。

インターネット回線を料金や速度、プロバイダで比較

回線速度を比較

ここでは主要なインターネット回線を「光回線」「ポケットWi-Fi」「ホームルーター 」ごとに比較していきます。

光回線10社をマンション・戸建てプランごとに比較

光回線

まずは、光回線10社の料金プランや速度、プロバイダをプラン別に比較してみましょう。

光回線10社のマンションプランを比較

マンションタイプアイコン

光回線10社のマンションプラン比較はこちらです。

サービス名 月額料金プラン(税込) セット割 最大通信速度 新規工事費 プロバイダ
フレッツ光 東日本 3,355~4,455円
(+プロバイダ料金)
× 1Gbps 16,500円 300社以上から選ぶ
フレッツ光 西日本 3,520~4,950円
(+プロバイダ料金)
× 1Gbps 16,500円 300社以上から選ぶ
@nifty光 4,378円 au 1Gbps 16,500円 @nifty
ドコモ光 4,400円 ドコモ 1Gbps 16,500円 24社から選ぶ
ソフトバンク光 4,180円 ソフトバンク 1Gbps 26,400円 Yahoo!BB
auひかり 4,180~5,500円 au 1Gbps 33,000円 7社から選ぶ
NURO光 3年プラン:2,090~2,750円
2年プラン:2,530~3,190円
ソフトバンク 2Gbps 44,000円 So-net
BIGLOBE光 4,378円 au 1Gbps 16,500円 BIGLOBE
楽天ひかり 4,180円 楽天モバイル 1Gbps 16,500円 楽天ブロードバンド
OCN光 3,960円 × 1Gbps 16,500円 OCN

マンションタイプの光回線では「NURO光」が圧倒的に安いですが、対応している物件が少なく、導入へのハードルが高いのが現状です。
導入できないマンションの場合は、戸建プランのNURO光を導入できる場合があります。

おすすめの光回線はセット割に対応している光回線で、ご利用のスマホの会社と合わせた光回線を選ぶことで、毎月1,100円引きなどの割引を受ける事が可能です。

ドコモ、au、ソフトバンク以外のスマホをご利用の方、また会社を変える予定がある方は、工事費が月額割引で実質無料になる「@nifty光」がおすすめです。
またそれぞれの光回線でもご利用可能なエリアが異なっており、「auひかり」を導入できないエリアでも「@nifty光」を利用できる事もあります。

※上記表の金額はすべて税込です。
工事費は新規工事がある場合のみ発生しますのでフレッツ光からの等の乗り換えには発生しません。

光回線10社の戸建てプランを比較

家のイラスト

光回線10社の戸建てプラン比較はこちらです。

サービス名 月額料金プラン(税込) セット割 最大通信速度 新規工事費 プロバイダ
フレッツ光 東日本 5,940円
(+プロバイダ料金)
× 1Gbps 19,800円 300社以上から選ぶ
フレッツ光 西日本 5,940円
(+プロバイダ料金)
× 1Gbps 19,800円 300社以上から選ぶ
@nifty光 5,720円 au 1Gbps 19,800円 @nifty
ドコモ光 5,720円 ドコモ 1Gbps 19,800円 24社から選ぶ
ソフトバンク光 5,720円 ソフトバンク 1Gbps 26,400円 Yahoo!BB
auひかり 3年プラン:5,390円
2年プラン:5,720円
au 1Gbps 41,250円 7社から選ぶ
NURO光 3年プラン:5,200円
2年プラン:5,700円
ソフトバンク 2Gbps 44,000円 So-net
BIGLOBE光 5,478円 au 1Gbps 19,800円 BIGLOBE
楽天ひかり 5,280円 楽天モバイル 1Gbps 19,800円 楽天ブロードバンド
OCN光 5,610円 × 1Gbps 19,800円 OCN

戸建てタイプの光回線は、月額料金が安くて最大下り速度が速い「NURO光」、また工事費がキャンペーンで実質無料になる「@nifty光」がおすすめです。

ドコモユーザーやauユーザーであればセット割でお得に使える「ドコモ光」や「auひかり」を検討してみましょう。

auユーザーで、auひかりの導入できない場合は「@nifty光」がおすすめです。
セット割は本人だけでなく、家族で適用できる場合が多いので、家族全員auスマホなど、人数が多い場合はよりお得になります。

※上記表の金額はすべて税込です。
※工事費は新規工事がある場合のみ発生しますのでフレッツ光からの等の乗り換えには発生しません。

ポケットWi-Fiの3社を比較

ポケットWi-Fi

続いては、ポケットWi-Fiの主要3社(WiMAX・ドコモ・ワイモバイル)を比較していきます。

比較するポイントは「月額料金」「月間データ容量」「最大通信速度」です。

サービス名 月額料金プラン(税込) 最大通信速度 通信回線
WiMAX 無制限:4,268円
(26ヶ月以降4,818円)
2.7Gbps WiMAX 2+
au 4G LTE
au 5G
ドコモ 3GBまで:5,665円
無制限:7,315円
4.2Gbps docomo 4G LTE
docomo 5G
ワイモバイル 7GBまで:4,065円
無制限:4,818円
2.4Gbps SoftBank 4G LTE
SoftBank 5G

※上記は税込の料金です。

大手キャリアの「ドコモ」は安定した最大通信速度が魅力ですが、月額料金が割高です。

「ワイモバイル」はドコモのポケットWi-Fiに比べて割安ですが、最大通信速度は「WiMAX」と比較するとやや遅くなります。
しかし利用エリアは、場所にも異なりますが「WiMAX」より広い場合が多いといえます。

以上の比較ポイントを踏まえると、月額料金が安く最大通信速度が速い「WiMAX」か、料金が同等でエリアが広い「ワイモバイル」がおすすめです。

ホームルーターの2社を比較

ホームルーター

最後にホームルーターを提供している主要2社(ソフトバンクエアー・WiMAX)を比較していきます。

比較するポイントは「月額料金」「最大通信速度」「同時接続数」です。

サービス名 月額料金プラン(税込) 最大通信速度 同時接続数 通信回線
ソフトバンクエアー 4,168円
(25ヶ月以降5,368円)
2.1Gbps 128台 SoftBank 4G LTE
SoftBank 5G
WiMAX 4,268円
(26ヶ月以降4,818円)
2.7Gbps 40台 WiMAX 2+ au
4G LTE au 5G

※上記は税込の料金です。

「ソフトバンクエアー」は同時接続数が128台と非常に多いため、Wi-Fi接続する端末が多い家庭でも接続数を気にする必要がありません。

最大通信速度に関しては「WiMAX」が速く、高速な通信速度が期待できます。

月額料金で比較すると、最初の24ヶ月間はソフトバンクエアーが100円安いです。しかし、25ヶ月以降はWiMAXのほうが安くなります。

失敗しないためのインターネット回線の選び方

失敗しない選び方

ここでは、インターネット回線を選ぶときにチェックしたいポイントを解説していきます。

提供エリア

利用可能エリア

ポケットWi-Fiとホームルーターはスマホと同じモバイル回線を使う無線通信のサービスなので、提供エリアを気にせず利用できます。

一方で、有線接続で開通工事が必要な光回線については、提供エリアに注意が必要です。

光回線のなかでもフレッツ光や、フレッツ光の回線を使ってサービスを提供する「光コラボ」であれば日本全国に対応しているため、基本的には場所を選ばず導入できます。

また、光コラボなら引越し先でもそのまま使えるので、引越しする度に光回線を解約して新しく契約する手間と費用がかかりません

光回線を初めて利用する人は、以下に挙げているような光コラボの光回線を選ぶのが無難でしょう。

  • @nifty光
  • ドコモ光
  • ソフトバンク光

通信速度重視ならauひかりやNURO光がおすすめ

光回線は、フレッツ光の回線を使用する光コラボの他に、自社が持つ独自回線でサービス提供している会社があります。

独自回線は、通信速度の速さが魅力です

光コラボと違い、ユーザー数が少ないため回線混雑が起こりにくく、安定した通信速度でインターネット利用を楽しめます。

独自回線を使用している光回線にはauひかりやNURO光、eo光、コミュファ光などがあるので、通信速度重視で自宅用のインターネット回線を選びたい場合はチェックしてみてください。

独自回線は地域別にサービス提供されているものが多く、提供エリアが限られます。

光コラボよりも契約するハードルが高く、引越ししにくくなるため注意しましょう。

データ容量

データ容量

ポケットWi-Fiとホームルーターの場合、毎月使えるデータ容量が決まっている契約プランが多いです。

データ容量を気にせずインターネットを楽しみたい人は、無制限プランを提供している会社を選ぶか、光回線を選びましょう。

なお、毎月のデータ容量が無制限プランでも、「直近3日間で10GB以上」といった短期間の速度制限を設けている会社が多いので注意が必要です。

月額料金(実質料金)

月額料金(実質料金)

インターネット回線にかかる費用は月額料金に大きく左右されるので、契約前にしっかりチェックしておきましょう。

インターネット回線の種類別の料金相場は以下の通りです。

サービス名 月額料金相場(税込)
光回線 マンション:4,000円~5,000円
戸建て:5,000円~6,000円
ポケットWi-Fi 3,000円~4,000円
ホームルーター 4,000円~5,000円

ただし、実際に利用する際は、契約事務手数料や工事費(光回線の場合)、Wi-Fiルーターの端末代(ポケットWi-Fi・ホームルーターの場合)などの費用が月額料金とは別にかかります。

また、インターネット回線では、会社・プロバイダごとに独自のキャンペーンや割引サービスを実施しています。

そのため、安いインターネット回線を選ぶ場合は、月額料金だけで判断するのではなく、工事費などの初期費用やキャンペーン特典・割引サービスをすべて含めた、実質月額料金で選ぶことが大切です。

例えば、月額料金だけで比較すると光回線が最も高く見えます。

しかし、光回線はキャッシュバックキャンペーンやスマホセット割といったお得なキャンペーン・割引サービスが充実しているため、実質月額料金で比較するとポケットWi-Fiやホームルーターよりも安くなるケースも多いです。

実質月額料金は以下の式で計算できるので、安いインターネット回線を選ぶときの参考にしてみてください。

実質月額料金=(月額料金×契約期間+契約事務手数料+工事費またはWi-Fiルーターの端末代-キャンペーン特典・割引サービス)÷契約期間

契約期間と違約金

契約期間と違約金

短期間のインターネット利用を想定している場合は、契約期間と違約金をチェックしておきましょう。

インターネット回線の多くは契約期間を設けており、期間内に解約すると違約金を支払はなければいけません。

契約期間は2年~3年程度が一般的です。

2年未満で解約または他社サービスへの乗り換えを検討している場合は、契約期間の縛りがない、または違約金が安いインターネット回線を選びましょう。

なお、契約期間が経過しても、契約満了月の前後に1~2ヶ月程度設けられている「契約更新月」に解約しないと、違約金が発生する場合があります。

例えば、2年契約のインターネット回線は、2年後・4年後・6年後に訪れる契約更新月以外で解約すると、違約金が請求されるので注意しましょう。

工事費の割引・無料キャンペーン

工事費の割引・無料キャンペーン

光回線を選ぶ場合は、工事費の割引・無料キャンペーンが用意されているかチェックしましょう。

通常、新規で光回線を契約すると数万円の工事費がかかります。

キャンペーンがある光回線なら工事費(標準作業のみ)が無料になり、初期費用を大幅に抑えられます。

しかし、工事費の割引・無料キャンペーンには「実質無料」と「完全無料」の2種類あるので注意しましょう。

多くの光回線は実質無料キャンペーンとなっており、対象期間中に工事費の分割額を割引することで、工事費を実質無料にしています。

そのため、工事費の割引が完了する前に解約した場合は、工事費の残債の支払いが必要です。

完全無料キャンペーンでは、工事費が無料になります。

ドコモ光など一部の光回線が実施しているキャンペーンで、いつ解約しても工事費の支払いが発生しません。

キャッシュバック特典

キャッシュバック

光回線の多くは、キャッシュバック特典を実施しています。

キャッシュバック特典は申込窓口によって異なり、特典を適用するためには月額オプションへの加入が求められることがあります。

加入オプションが不要な場合、無駄な料金を毎月支払うことになり、かえって出費が多くなるケースもあるので注意が必要です。

高額なキャッシュバックは非常に魅力的ですが、金額だけに注目せず、特典の適用条件も忘れずにチェックしましょう。

スマホセット割

スマホセット割

インターネット回線の月額料金を安くする上でスマホセット割は欠かせません。

スマホセット割とは、インターネット回線と特定キャリアのスマホをまとめて契約することで、毎月お得に利用できる割引サービスです。
たとえば、ドコモユーザーがドコモ光、ソフトバンクユーザーがソフトバンク光、auユーザーがauひかりを契約すると、毎月の支払いを550円~1,100円(税込)安くできます。

こういったスマホセット割は家族まで適用されるので、同一キャリアのスマホを利用している家族が多いほどお得です。

大手キャリアのスマホを契約している方は、スマホセット割が適用できるインターネット回線を選ぶようにしましょう。

なお、ドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMO、auのpovoといった各キャリアのオンライン専用プランや格安SIMはスマホセット割に対応していません。

通信速度

通信速度

インターネット回線を利用するときに重要になってくるのが通信速度です。各インターネット回線の公式サイトには「最大1Gbps」といったように最大通信速度が表示されます。

しかし、最大通信速度はあくまで理論値なので、実際にはそれほどの速度が出ることはありません。 そのため、インターネット回線を選ぶときは通信速度の実測値を見ることが大切です。

実測値を確認する際は、通信速度測定サイト『みんなのネット回線速度』を活用しましょう。

こちらのサイトには実際にインターネット回線を利用している人たちが、通信速度を測った結果とその平均値がまとめられています。

気になるインターネット回線がある場合は『みんなのネット回線速度』で検索し、どれくらいの通信速度が期待できるかチェックしてみてください。

インターネット回線のおすすめ5選|光回線

光回線のおすすめ比較

自宅のインターネット回線としておすすめな光回線を先ほど比較したサービスのなかから抜粋してご紹介していきます。

こちらで紹介するのは下記の5社です。

  月額料金プラン(税込) 新規工事費(税込) 最大通信速度
@nifty光 マンション:4,378円
戸建て:5,720円
マンション:16,500円 
戸建て:19,800円
1Gbps
ドコモ光 マンション:4,400円
戸建て:5,720円
マンション:16,500円
戸建て:19,800円
1Gbps
ソフトバンク光 マンション:4,180円
戸建て:5,720円
26,400円 1Gbps
auひかり マンション:4,180~5,500円
戸建て:
3年プラン5,390円
2年プラン5,720円
マンション:33,000円
戸建て:41,250円
1Gbps
NURO光 マンション:3年プラン2,090~2,750円
2年プラン:2,530~3,190円
戸建て:3年プラン5,200円
2年プラン5,700円
44,000円  2Gbps

※上記表の金額はすべて税込です。

それぞれどのような特徴があるのか、どんな人におすすめなのかを詳しくみていきましょう。

【@nifty光】月額料金を安くしたい人におすすめ

ニフティ光

「@nifty光」はNTTフレッツ光回線とプロバイダがセットになっているインターネットサービスです。

  1ギガプラン 10ギガプラン
月額料金(マンション) 4,378円 6,380円
月額料金(戸建て) 5,720円 6,380円
事務手数料 3,300円
工事費 マンション:16,500円
戸建て:19,800円
工事費無料キャンペーン あり
セット割引 au
最大通信速度 1Gbps 10Gbps

※上記は税込の料金です。

@nifty光は、最大通信速度1Gbpsの@nifty光1ギガと最大速度10Gbpsの@nifty光10ギガを提供しており、どちらも工事費が無料になる特典を実施しています。

24ヶ月払いの工事費は月額料金にて割引されるため、負担する工事費は実質無料になります。

料金の安さに加えて、IPv6対応回線のため混雑する時間帯でもインターネットの回線速度が遅くなりにくいのも@nifty光のポイントです。

また、@nifty光1ギガであればNTTフレッツ光回線を使っているので、日本全国で提供できるのもメリットといえるでしょう。

 

 

移転工事費が無料

@nifty光は以下の条件に当てはまる場合、引越しにかかる移転工事費が無料になります。

  • @nifty光3年プランを利用中の人 (引越しの際に2年プランから3年プランへの変更も対象)
  • NTT東日本/NTT西日本それぞれのエリア内での引越し (東西のエリアをまたぐ場合は対象外)

そのため、引越すときは@niftyをそのまま利用するとお得です。

ドコモ光

ドコモ光

「ドコモ光」はNTTフレッツ光回線を使って提供しているインターネットサービスです。

月額料金(マンション) 4,400円
月額料金(戸建て) 5,720円
事務手数料 3,300円
新規工事費 マンション:16,500円
戸建て:19,800円
工事費無料キャンペーン あり
スマホセット割引 ドコモ
最大通信速度 1Gbps

※上記は税込の料金です。

ドコモ光は利用者の多い、ドコモのスマホをご利用の方に特におすすめの光回線です。

スマホ割によって毎月1,100円引きなどの割引きを受ける事ができるので、ドコモユーザーの方は迷わずドコモ光!で問題ありません。

光回線の速度や提供エリアもNTT回線そのままなので安定した利用が可能です。
光回線の中でも特に利用者の多いインターネットですので、サポート面としても安心です。

また、ドコモ光では最大通信速度10Gbpsの「@nifty with ドコモ光 10ギガ」もお申し込み可能です。

ドコモ史上最速なので、パソコンやゲーム機など複数の機器を接続しても快適に利用できるのが特徴です。

「@nifty with ドコモ光 10ギガ」でも、工事料無料・スマホ割が適用となります。

 

 

 

プロバイダは下記の24社から自由に選ぶことができます。

ドコモ光対応プロバイダ24社】

  • @nifty
  • ドコモnet
  • plala
  • GMOとくとくBB
  • DTI
  • BIGLOBE
  • andline
  • hi-ho
  • Tigers-net.com
  • SIS
  • エディオンネット
  • ic-net
  • BB.excite
  • SYNAPSE
  • 楽天ブロードバンド
  • TikiTiki
  • 01光コアラ
  • @ネスク
  • OCN
  • @TCOM
  • TNC
  • WAKWAK
  • AsahiNet
  • @ちゃんぷるネット

 

【ソフトバンク光】ソフトバンクスマホなら毎月最大1,100円割引

ソフトバンク光

「ソフトバンク光」はソフトバンクのスマホを使っている人におすすめです。

月額料金(マンション) 4,180円
月額料金(戸建て) 5,720円
事務手数料 3,300円
新規工事費 26,400円
工事費無料キャンペーン あり
セット割引 ソフトバンク
最大通信速度 1Gbps

※上記は税込の料金です。

ソフトバンク光はスマホとセットで安くなる「おうち割」を実施しています。

おうち割はソフトバンクのスマホを使っている人を対象に毎月最大1,100円を割引きするというキャンペーンです。
家族3人全員がソフトバンクスマホのユーザーであれば、毎月3,300円(1,100円×3人)お得になります。

ソフトバンクスマホのユーザーで光回線の導入を考えているなら、ソフトバンク光を選ぶといいでしょう。

 

 

他社光回線の解約時に発生する違約金等を最大10万円還元

ソフトバンク光では、他社の光回線を解約したときに発生する違約金や撤去工事費用を最大10万円まで還元する「あんしん乗り換えキャンペーン」を実施しています。

このキャンペーンがあるので「ソフトバンク光に乗り換えたいけど違約金が気になる」という人でも安心して乗り換えられるでしょう。
なお、あんしん乗り換えキャンペーン特典を受け取るためには解約した光回線の違約金や撤去工事費用などを証明する書類が必要になります。

【auひかり】auスマホとセットで毎月最大1,100円割引

auひかり

「auひかり」はKDDI独自の光回線を使って提供しているインターネットサービスです。

月額料金(マンション) 4,180~5,500円
月額料金(戸建て) 3年プラン:5,390円
2年プラン:5,720円
事務手数料 3,300円
新規工事費 マンション:33,000円
戸建て:41,250円
工事費無料キャンペーン あり
セット割引 au
最大通信速度 1Gbps

※上記は税込の料金です。

auひかりはauのスマホとセットで安くなる「auスマートバリュー」がお得です。

auスマートバリューは1人あたり毎月最大1,100円スマホ料金が安くなります。
家族3人でauを使っていた場合は、毎月トータル3,300円お得になるので、auスマホのユーザーにおすすめな光回線です。

またauひかりは独自インターネット回線なので、通信速度も安定しているのも魅力でしょう。

 

 

プロバイダは下記の7社から自由に選ぶことができます。

auひかり対応プロバイダ7社

  • @nifty
  • @TCOM
  • ASAHIネット
  • au one net
  • BIGLOBE
  • DTI
  • So-net

 

工事費は実質無料

本来、auひかりの開通には高額な工事費が発生しますが、今なら工事費実質無料キャンペーンを実施しているため、負担する工事費は実質ゼロ円です。

マンションタイプの場合は「1,375円×24ヶ月(=工事費33,000円)」、戸建てタイプの場合は「最大687円×60ヶ月(=工事費41,250円)」の分割分が月額料金から割引されます。
※戸建てタイプは電話サービスの申込がない場合、「137円×60ヶ月」の割引。

【NURO光】光回線最速の下り最大2Gbps

NURO光

「NURO光」は光回線のなかで最も速いインターネットサービスです。

月額料金(マンション) 3年プラン:2,090~2,750円
2年プラン:2,530~3,190円
月額料金(戸建て) 3年プラン:5,200円
2年プラン:5,700円
事務手数料 3,300円
工事費 44,000円
工事費無料キャンペーン あり
セット割引 ソフトバンク
最大通信速度 2Gbps

※上記は税込の料金です。

光回線の通信速度は下り最大1Gbpsが一般的ですが、NURO光は下り最大2Gbpsという圧倒的な速さです。

動画配信サービスなどサブスクリプションサービスが増えてきた今、高品質なサービスを楽しむためには高速な通信が求められます。
通信速度を重視したい人はNURO光を選んでおけば問題ないでしょう。

 

 

工事費は実質無料

NURO光の工事費は44,000円と非常に高額ですが、「工事費実質無料キャンペーン」により負担額は実質ゼロ円です。

工事費実質無料キャンペーンでは、工事費を36分割して開通した翌月から36ヶ月間割り引かれます。
※開通翌月:1,230円、開通3ヶ月目〜35ヶ月目:1,222円の割引、36ヶ月目:2,444円の割引

ただし、割引されている期間の内に解約してしまうと、残った工事費をまとめて負担することになるため、解約のタイミングには注意しましょう。

 

インターネット回線のおすすめ3選|ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fi

先ほどはWiMAX・ドコモ・ワイモバイルの3社を比較しましたが、ここではコストパフォーマンスの高いポケットWi-Fi「WiMAX」、エリアが広く使いやすい「ワイモバイル」をご紹介していきます。

サービス名 月額料金プラン(税込) 最大通信速度 通信回線
WiMAX 無制限:4,268円
(26ヶ月以降4,818円)
2.7Gbps WiMAX 2+
au 4G LTE au 5G
ドコモ 3GBまで:5,665円
無制限:7,315円
4.2Gbps docomo 4G LTE
docomo 5G
ワイモバイル 7GBまで:4,065円
無制限:4,818円
2.4Gbps SoftBank 4G LTE
SoftBank 5G

※上記は税込の料金です。

WiMAXの基本情報と特徴

WiMAXロゴ

WiMAXは2021年11月から5G通信対応の「ギガ放題プラス モバイルルータープラン」を提供しています。

従来は直近3日間で15GB以上使用すると速度制限になっていましたが、2022年2月からは速度制限がなくなりました。

また、月間のデータ容量が無制限なので、通信量を気にせずにインターネットを利用できます。

スマホのセット割に対応しており、auユーザーなら最大1,100円/月、UQモバイルユーザーなら最大858円/月の割引が可能です。

WiMAXはお近くのノジマ店頭で詳細を確認いただけます。ぜひご来店ください!

 
月額料金 (データ容量:無制限) 当月~25ヶ月:4,268円
26ヶ月以降:4,818円
事務手数料 3,300円
セット割引 au/UQモバイル
最大通信速度 2.7Gbps
対応エリア WiMAX 2+
au 4G LTE
au 5G

※上記は税込の料金です。

ワイモバイルの基本情報と特徴

ワイモバイル

ワイモバイルは、スマートフォンでも活用しているエリアを利用でき、またソフトバンクのエリアも同時に活用できることから、ポケットWi-Fiの中でも使いやすいサービスといえます。

ポケットWi-Fiは光回線に比べて、通信速度が安定しない事があるので、利用エリアが広いワイモバイルは工事はしたくない、でもしっかり利用できないと困る!という方にはおすすめです。

※無制限プランでも直近3日間でデータ容量10GBを超えた場合は、翌日にかけて通信速度に制限がかかります。

 
 
月額料金 (データ容量:7GB) 4,065円
月額料金 (データ容量:無制限) 4,818円
事務手数料 3,300円
セット割引 ワイモバイル
最大通信速度 2.4Gbps
対応エリア SoftBank 4G LTE
SoftBank 5G

※上記は税込の料金です。

インターネット回線のおすすめ2選|ホームルーター

ホームルーター

自宅に導入するインターネット回線として人気の高いホームルーター「ソフトバンクエアー」と「WiMAX」の2社をご紹介していきます。

サービス名 月額料金プラン(税込) 最大通信速度 同時接続数 通信回線
ソフトバンクエアー 4,168円
(25ヶ月以降5,368円)
2.1Gbps 128台 SoftBank 4G LTE
SoftBank 5G
WiMAX 4,268円
(26ヶ月以降4,818円)
2.7Gbps 40台 WiMAX 2+
au 4G LTE
au 5G

※上記は税込の料金です。

【ソフトバンクエアー】たくさんの機器を接続する人におすすめ

Softbank Airロゴ

「ソフトバンクエアー」はソフトバンクが提供していて、工事不要で自宅に設置できるWi-Fiルーターです。

月額料金(税込) 当月~24ヶ月:4,168円
25ヶ月以降:5,368円
事務手数料 3,300円
セット割引 ソフトバンク
ワイモバイル
最大通信速度 2.1Gbps
同時接続数 128台

※上記は税込の料金です。

ソフトバンクエアーは契約期間の縛りがないホームルーターです。

解約時に違約金がかからないため、ライフスタイルに合わせて利用できます(分割払い中の端末代は一括支払いが必要)。

ソフトバンクユーザーとワイモバイルユーザーを対象に、毎月の料金が最大1,100円(ワイモバイルは1,188円)安くなる「おうち割」を実施しています。

おうち割は契約者の家族にも適用されるので、ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホを使っている家族が多いほどお得です。

 

他社サービスの解約時に発生する違約金等を最大10万円還元

ソフトバンクエアーは他社サービスから乗り換えしやすいように「あんしん乗り換えキャンペーン」を実施しています。

このキャンペーンは、光回線またはポケットWi-Fi、ホームルーターなどの解約したときに発生する違約金や撤去工事費用を最大10万円まで還元するというものです。
※ポケットWi-Fi、ホームルーター代金の還元は42,000円が上限

あんしん乗り換えキャンペーン特典を受け取るためには、解約時に発生した違約金などを証明する書類が必要です。

【WiMAX】通信速度を重視する人におすすめ

WiMAXロゴ

「WiMAX」はポケットWi-Fiと同じ料金プランでホームルーターを利用可能です。

月額料金(税込) 当月~25ヶ月:4,268円
26ヶ月以降:4,818円
事務手数料 3,300円
セット割引 au
UQモバイル
最大通信速度 2.7Gbps
同時接続数 40台

※上記は税込の料金です。

WiMAXは「ギガ放題プラス ホームルータープラン」というホームルータープランを提供しています。

月額料金や割引などはポケットWi-Fiのプランと同じです。

auやUQモバイルのスマホを使っていればスマホセット割を適用できるので、毎月お得に利用できます。

 

【用途・目的別】インターネット回線のおすすめ

選び方のポイント

用途・目的別に、インターネット回線の選び方やおすすめを紹介していきます。

一人暮らしにおすすめなインターネット回線

一人暮らし向け

一人暮らしの場合は、手軽に利用できるインターネット回線を選びましょう。

工事不要で開通するポケットWi-Fiなら契約してからすぐに利用できます。

ポケットWi-Fiでは、データ容量無制限でインターネット使い放題の「WiMAX」がおすすめです。 

長期間の利用を想定している場合は、スマホセット割が適用できる光回線を選びましょう。

ドコモユーザーなら「ドコモ光」、ソフトバンクユーザーなど「ソフトバンク光」、auユーザーなら「auひかり」や「@nifty光」がおすすめです。

ahamo・LINEMO・povo・格安SIMにおすすめなインターネット回線

格安SIM向け

大手キャリアのオンライン専用プラン(ahamo・LINEMO・povo)や格安SIMのスマホを利用している方は、スマホセット割が適用されません。

そのため、もともとの月額料金が安いインターネット回線を選ぶことが重要になります。 光回線の契約を考えている方は、「@nifty光」がおすすめです。

契約している格安SIMのスマホセット割がある場合は、割引が適用できる光回線をチェックしてみてください。

ポケットWi-Fiまたはホームルーターの契約を考えている方は、月額料金が安くてデータ容量が無制限の「WiMAX」を選びましょう。

オンラインゲームにおすすめなインターネット回線

オンラインゲーム向け

家庭用ゲーム機やスマホ、パソコンなどでオンラインゲームをプレイする上で、注目すべきポイントは通信速度です。

インターネット回線のなかで最も通信速度が速く、安定している光回線を選びましょう。

オンラインゲーム用に通信速度を重視して選ぶ場合は、NTTフレッツ光の回線を借りて全国的にサービス提供している「光コラボ」の光回線ではなく、独自の回線でサービス提供している光回線がおすすめです。

たとえば、以下の表にある光回線を選んでおけば間違いないでしょう。

光回線 平均下り速度 平均上り速度 平均Ping値
コミュファ光
(中部エリア)
589.89Mbps 525.55Mbps 14.57ms
eo光
(関西エリア)
573.27Mbps 474.52Mbps 16.65ms
ピカラ光
(四国エリア)
505.06Mbps 425.81Mbps 18.67ms
auひかり
(全国エリア)
493.67Mbps 454.58Mbps 15.56ms
BBIQ光
(九州エリア)
409.6Mbps 324.7Mbps 25.92ms
メガ・エッグ光
(中国エリア)
388.37Mbps 318.94Mbps 21.7ms

※実測値の引用元:みんなのネット回線速度 ただし、独自回線で提供されている光回線は提供エリアが限られているので、住んでいる場所によっては提供できないことがあります。

 

まとめ

今回は、インターネット回線のおすすめをいくつかご紹介しました。

自宅で快適にインターネットを使いたい人は、回線速度が速くて安定している「光回線」をおすすめします。

大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)のスマホを使っている人は、毎月の料金が最大1,100円安くなる「セット割」が適用されるプロバイダを選ぶとお得です。
ただ、2021年3月にはドコモ、au、ソフトバンクから新料金プランが開始予定で「セット割」が聞かない料金プランもでてきます。
そうなると純粋にインターネット回線の料金が安い光回線に入るのもおすすめです。

また、インターネットの使い方、自宅の環境によっては「ポケットWi-Fi」や「ホームルーター 」を選ぶといいでしょう。